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地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

高崎まつり

今日明日と高崎まつり.
まつりが準備されているときに歩いてみました.
注目したところは,「広島風」お好み焼きの屋台.
準備中なので,作っている写真はありません.
高崎まつり_d0179225_1731288.jpg

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みなオタフクソースを使用しているようです.
写真はないのですが,
前に富岡の貫前神社の縁日にいったとき,
「広島風」お好み焼き屋台のすべてが,
焼く前のお好み焼きの中央に,
殻付きの卵がのっていました.
学生に聞くと,
「広島風」お好み焼き屋台はみなそうしているとのこと.
広島ではそんなことはしません.
なんか汚いですよね.

高崎まつり_d0179225_1743545.jpg
さいごはきゅうりの屋台.
ただ単に冷やしたキュウリに割り箸をつけて食べるものですが.
広島ではキュウリの屋台はみたことがないというと,
群馬でも昔はなかったとのこと.
北関東特有の屋台というわけではないのかもしれませんが.
屋台の地域性ってあるのでしょうか?

ところで,なぜ括弧付きの「広島風」お好み焼きと書いたか.
広島では「広島風」といわないからです.
お好み焼きといえば,すべて「広島風」です.

明日から地理学実習.
北軽井沢や六合村(現中之条町)周辺での野外調査です.
夜は,お好み焼きをつくることになりそうです.
もちろんオタフクソースがなければつくりません.
# by kumakuma1103 | 2010-08-07 17:14 | 群馬の地理・温泉

ブータンへの準備

ブータンでの発表に向けて
準備をすすめています.
おそらく空中写真を使った地形判読を
しらない人ばかりなので
今判読風景の写真をとってきました.
モデルはHa君.
体調不良のようですが.
ブータンへの準備_d0179225_1417411.jpg

# by kumakuma1103 | 2010-08-06 14:17 | ヒマラヤ

8月6日

8月6日は広島にとって
やはり特別な一日です.
夏休み中もこの日は登校日で
平和学習をしたことを覚えています.
さきほど大学へくる途中
65年前に原爆が投下された8時15分には
黙祷をおこないました.

さて,こちらの新聞記事をごらんください.
原爆の悲惨さは,客観的なデータからも
示されるべきだと思います.
地図は,その点冷静にただし確実に
原爆被害の凄まじさを伝えていると思います.
著者の竹崎さんは
僕と長いつきあいの方.
一時期僕の後輩だったこともありますし,
まあ私生活でもいろいろと...

被爆樹木についても
地図の中にいれていきたいと記事に書いてありますが,
実は昔つくったことがあります.
学芸員資格をとるため博物館実習に行った先が
専門とは全く違う広島市植物園でした.
実習の時,ちょうど被爆60年だったこともあり,
植物園では被爆樹木の企画展をすることになりました.
地理なので地図をつくりますよとお手伝い.
結構まじめに展示を準備しました.
その時作成した地図や展示パネルの一部.
8月6日_d0179225_9172426.jpg

8月6日_d0179225_9174171.jpg


爆心地に一番ちかい被爆樹木はこちら.
上のリストの一番上の場所にあたります.
8月6日_d0179225_9175934.jpg

8月6日_d0179225_9181699.jpg


話は少し変わりますが,
あと僕が一番よいと思う
原爆の被害の恐ろしさを伝えていると
思う本はこちら.
8月6日_d0179225_9192686.jpg

書誌情報はこちらから.

ちなみに私の祖父も原爆手帳をもっていました.
少し前に亡くなったのですが,
ものすごく元気なじいさんだったので
被爆をみじんもかんじさせない人でした.
# by kumakuma1103 | 2010-08-06 09:28 | 雑記

すいかパーティ3

もう3回目ですね.スイカパーティも.
今回は,Tさんがもってきた「赤い」身のスイカ.
僕のよりかなり甘いおいしいスイカでした.
撮影はすべてTさん.

すいかパーティ3_d0179225_2212027.jpg
N君とKさん

すいかパーティ3_d0179225_221447.jpg
O君とHa君

すいかパーティ3_d0179225_222937.jpg
Mさん....(前の写真はOKなので今回もOKでしょう.)

日曜日から地理学実習.
今日聞き取り調査のメンバーの発表があり,
僕は,Kさんと,2年生のUさんとのグループでした.
大丈夫ですよね.
# by kumakuma1103 | 2010-08-05 22:05 | 雑記

佐渡奉行街道を歩く4

これで佐渡奉行街道の話は
最後にします.

地理学教室には
戦後直後にアメリカ軍によって
撮影された空中写真があります.
今回みた写真は1948年4月6日に撮影されたもの.

これをつかって道を判読してみたのが下の図.
佐渡奉行街道を歩く4_d0179225_10565811.jpg


当初A案に近いものを考えていましたが,
これだと側方浸食する前の利根川の河道があまりにも狭くなりすぎます.
でB案を考えてみると,
なかなかよいのではと思ってしまいました.
というのは川で削られた両側の道がほぼ直線上にあるからです.

さて,ここからは地形の話です.
通常空中写真は連続的に撮影されていて
隣り合う写真は一部同じ場所を撮影しています.
そこは撮影した角度が異なっていることから,
立体的に見ることができるのです.
要するに撮影当時の上空から眺めているようなものです.
それで地形を判読すると下の図のようになりました.
佐渡奉行街道を歩く4_d0179225_11303953.jpg

薄紫色の面は台地面
緑色の面は川沿いにみられる台地面より1mか2mぐらい低い平坦面
黄色の面は緑色よりもさらに低い平坦面で緑色の面に付随して分布

ここからは解釈です.
緑色の面はもしかしたら天明泥流が堆積した当時の地面かもしれません.
黄色の面はその後の侵食によって削られる過程の停止期を示すのではないでしょうか?
現地調査でどのような堆積物かを確認する必要がありますが,
仮に上記の解釈が正しいのであれば,
対岸の左岸に泥流堆積物が堆積したために
河道が,より右岸を削ることが考えられ,
街道が欠けることになった可能性はあると思います.

僕の調査では,まずこういう地図(地形分類図)を作って,
上記のような仮説をたててから,
現地調査をします.
そうすると何を現地ですればよいか
自ずとわかります.
ここだと,まず緑色の面がどういう堆積物かを
確認する必要があると思います.

考えてみたら,
ここだけでなく利根川沿いの微地形分類と歴史史料から
天明泥流の詳細な被害の復元というまともな研究テーマが
できそうな気がしてきました.
まあだれかがやっているかもしれませんが.

僕自身はやらないと思います.
# by kumakuma1103 | 2010-08-05 11:00 | 街道・用水と地形