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地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

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世良田東照宮に戻って,
今度は利根川を渡りました.

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埼玉県にはいりました.
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利根川は埼玉県と群馬県の県境になっていることが多いのですが,じつはこの先に,利根川の右岸なのに群馬県があります.
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公民館やら小学校まであります.ここに住んでいる人は伊勢崎市内に買い物にいくんでしょうか? スマークができてからいくようになったのかな? 利根川が村の真ん中を流れたために旧村が分断されたようですが,不勉強なのでよくわかりません.また調べておきます.


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島村は蚕種の産地として有名でした.


実は,ここにきたのは島村の蚕種や養蚕農家を見に来たのではなく,
利根川の対岸を結ぶ渡船に乗るためでした.
実は前に教育実習の研究授業(邑楽のS君)で館林に行った帰り,
利根川の左岸の渡船乗り場へ行ったのですが,
あいにく水が少なく渡船が休止中でした.
2年後のリベンジ.

乗り場に着くと,すでに先客がいました.
先客は自転車乗りの方で,
対岸にいる船頭をよぶために
備え付けの旗を揚げていました.
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しばらくすると舟がやってきました.
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船頭さんは客が乗ると,旗を降ろしてきます.
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風もあまりなくきもちのよい午後でした.

気になったのは,堤防内の利根川の礫や砂の堆積が多いこと.りっぱな天井川といえると思います.砂礫の堆積が進むと洪水の時に溢流するんじゃないでしょうか?もともとこのあたりは,網状流帯と自然堤防帯の境界域.砂や礫が堆積しやすい地域にあたります.高い堤防をみれば,この堤防が壊れることはないと信じている人も多いと思いますが,堤防の中に砂や礫が溜まれば,すぐに溢流するのは目に見えています.米軍2万から現在までの空中写真を揃えて,堤防や橋など昔から高度が変わらない基準を探して,それらと堆積面との相対的な高度変化を歴史的に追跡すれば,戦後から現在までの利根川の堆積史が検討できそうですね.アイディアは良さそうですが,比高を求める技術的な課題が面倒ですな.だれかやっているんでしょうか?
by kumakuma1103 | 2011-02-21 22:11 | 群馬の地理・温泉

持って行く本

今週末からブータンへいきます.
前の滞在では写真判読だけでしたので,
今度は,アクセスできる場所で断層地形が明瞭なところへ
フィールド調査をすることにしました.

さて,今日(2/20)の朝日新聞には
ノンフィクション作家の佐野眞一氏が
3冊の本を推薦していたので,
彼を信用して
それをブータン往復の機内で読むことにします.
「A3」森達也
「世界屠畜紀行」内澤旬子
「パンとペン」黒岩比佐子

佐野さんの書き方は,
単純な事実を一つずつ積み重ねながらも,
全体の構想がしっかりしているので,
論理の飛躍がなく,
安心して読むことができます.
一種の学術論文といってもいいかもしれませんが,
途中の調査の過程も書いている部分は違っています.
学術論文には,
調査中の苦労話なんかのっていないですからね.
使い古された言葉ですが,
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がぴったりです.


教育学部の学生向けには,
佐野眞一『遠い「山びこ」 - 無着成恭と教え子たちの四十年 -』
が面白いと思いますが,
もちろん,「山びこ学校」をよんでからですよ,読むのは.
by kumakuma1103 | 2011-02-20 22:24 | 雑記
縁切り寺をでたあと,
自転車で北に向かって一路木崎宿へ.
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ここ旧尾島町は「やまのいも」の産地として有名.
やまのいもの統計から図をつくってみました.
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群馬県は全国4位.

やまのいもは,地中深くいもが伸びていくので,
砂質土壌が好まれます.
尾島がやまのいもの産地として発展した理由の一つには,
自然堤防帯特有の砂質土壌が挙げられると思います.
前の記事の蛇行地形も自然堤防帯の地形の一つ.


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解説以上の情報はもっていません.



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店の名前が.....



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例幣使街道木崎宿.当時の名残を残す物はほとんどありませんでした.両脇には宿場用水の痕跡らしき暗渠の水路.分間延絵図で確認しないといけませんな. 


木崎宿のはずれにあったもの.
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例幣使街道は,明治期以降も道として使われていましたが,
最近バイパスができて道が遮られてしまい,こんなことになっていました.
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次は島村の渡船.
by kumakuma1103 | 2011-02-19 17:11 | 群馬の地理・温泉
続いて縁切寺満徳寺へ.
例によって解説はこちらから.
僕は水戸黄門の時代劇ドラマで上州縁切寺の存在を知っていました.

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資料館へいくことに.


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スイカ娘さん用.


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なにやらお客さんが机に向かっていますが,これは縁切りをしたい人・ことを書いているらしい.


そして書いた紙を右側の便器に流す.本物を流したら怒られます.
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少し通俗すぎるきらいがありますが.


資料館は,縁切寺に関する解説がわかりやすく書かれていて,
勉強になりました.撮影も一部を除きOKとのこと.
この寺は江戸時代においてもアジールであったといっていますが,
幕府の役人に守られた寺をアジールといっていいのかが気になります.
矛盾しているのはないでしょうか...


一番興味深かったのはこちら.
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凡例がうつっていませんし,暗くてシャッタースピードが遅くてぶれていますが.
文書で確認できる,逃げてきた女性の出身地にピンがおかれています.基本的には北関東が多いようです.


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復元された満徳寺.1809年に,もらい火で寺は全焼したとのこと.


さて,この寺を含めたこの集落は,旧河道に囲まれた微高地(自然堤防)にあります.
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耕地の形から旧河道を示すと,こんな感じ.
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ちなみに,この空中写真の撮影日は,写真の欄外に写し込んでいます.確認すると,昭和50年1月21日とあります.偶然僕が生まれた日の数日後に行われたことがわかります.ちょっと感慨深いですね.
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そして,1990年10月1日撮影の空中写真がこちら.
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わかりますか?僕が描いた旧河道に水が溜まっています.NOSAIデータバンクをみると,1990(平成2)年9月19-20日に台風によって風水害の被害があったようです(こちら).当時の上毛新聞を繙けば確実でしょうが,この風水害が水たまりの原因としたら,10日間ぐらい溜まっていることになります.なぜ,水が溜まるのか,簡単ですね.周囲よりも相対的に土地が低いからです.昔の河道跡は回りよりも低くくなっています.逆に旧河道に囲まれた中は,岸がすべて滑走斜面なので浸食も少なく低地の中では比較的高いので,相対的に安全な場所になります.ちょうど冠水していたために河川地形の特徴がわかりやすくなっていました.



次は木崎宿.
by kumakuma1103 | 2011-02-17 00:19 | 群馬の地理・温泉
先週の日曜日,
地理研の方々は熊谷でランニングでしたが,
僕は太田市から伊勢崎市をブラブラしていました.

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玉村にあったゴミ屋敷?

まずはじめに世良田東照宮へ.
解説は面倒なのでこちらでどうぞ.

寺正面からの写真はまた後日.
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駕籠かきが泣いています.


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あの秋元氏ですね.天狗岩用水を引いた総社の領主.しかし400年近く前の燈籠が残っているとは驚きですね.

次は縁切寺満徳寺.
by kumakuma1103 | 2011-02-15 20:59 | 雑記

プリンタヘッド洗浄

ブータンの空中写真を印刷しようとしたのですが,
ご覧の通り.
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何度もプリンタ機能にあるクリーニングをしたのですが,
ぜんぜんだめ.
ちなみにプリンタの機種は
CANON PIXIS Pro9000.

もう買い換えるかと思ったのですが,
ダメ元で「プリンタヘッド 洗浄」で検索してみると,
このページ(こちら)がありました.

いつものくせでサイトをざっとみていると,
無水アルコールでプリンタヘッドを洗えばよいとのこと.
実はプリンタヘッドは簡単にとれることがわかり,
すぐに薬局へ行き,無水エタノール(1500円)を購入.
で,火山灰洗浄用の洗浄瓶にエタノールをいれ,
ガシガシ洗ってみました.
もちろん基盤部分にはエタノールを付けませんでした.
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手伝ってくれたのはD君.
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カートリッジをいれる部分にエタノールをいれると
下のプリンタヘッドからインクがにじみ出てきます.
それを繰り返すと徐々にインクがでなくなりました.

で,乾燥させてヘッドをとりつけ
カートリッジを再び差し込んで
印刷すると.........


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うまくいきました.

その後,参考にしたサイトをみると,
エタノールは良くない.お湯で洗うほうが良いと書いていました.
結論はさきに述べてほしいと思ったのですが,
早とちりの僕の方が悪いですね.



その後,20枚ぐらい連続で印刷しています.
残念なことに少しかすれてきました.
もしかしたら駄目なのかもしれません.

以上現状報告まで.
by kumakuma1103 | 2011-02-15 17:40 | 雑記
誰かが喜びそうなネタですが.
昨日昼飯の友に,
著者から頂いた「群馬・路線バスの歴史と諸問題の研究」
を読んでいました.

60年代後半,
高前バイパス経由の前橋駅高崎駅間のバスが
日中は10分に1本,朝夕は5分に1本も
走っていたことを知りました.
その後急激に衰退したわけではなく,
1980年代末までに徐々に本数が減り,
90年代からは30分1本ペースとなったようです.

で現在のバスのダイヤ.
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前橋駅行きは1本しかありません.
詳しいことはしりませんが,
何か免許の関係かなにかで,
少なくとも1本は走らないといけないのでしょうか?


この著者が考える前橋高崎間の乗り合いバス衰退の原因は,
競合する両毛線の利便性向上,
自家用車の普及による
バス乗車離れと交通渋滞とのことです.

僕は,群馬特有の広い平野,火山山麓の地形が
バス利用衰退に大きく影響していると思います.
市街化調整区域でなければ,
基本的にはどこでも家が建てられるので,
自宅とバス停の距離が遠くなることが予想されます.
バス停があるところは基本的には古い集落なので
あまり新築することはないと考えるからです.
自家用車が普及する前は,
仕方なく距離のあるバス停まで歩いて
乗り合いバスに乗っていたのではないでしょうか?
あるいは因果関係が逆で,
自家用車が普及したから,
宅地開発がどこにでも広がったのかもしれません.

両毛線の利便性向上が
本当にバス衰退の原因になったのかが
著者と僕の考えとの相違になりそうです.
もちろん高校生は,
通学定期が割安なので両毛線に移った
(あるいはそもそも電車通学だった)でしょうけど,
通勤客は両毛線に移ったというよりも
自家用車に移ったのではないかと思います.


ちなみに広島だと山がちなので,
山麓を造成して大規模な住宅団地をつくることになります.
そうするとバス停を団地の中にいくつかつくれば
さほど時間がかからずバス停と家の間を往復できますし,
確実に乗客数が見込まれるので,
収益が安定したバス路線になります.


著書に掲載されている
乗り合いバスと自家用車の輸送分担率の表から
イラレで図をつくってみました.
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70年代後半からは圧倒的に自家用車の利用が大きくなることから
群馬においては,鉄道はバスの競合相手とは
なっていなかったのではと思いました.

バス停と宅地の距離をGISで求めることが
できそうな気もしますね.
バス路線が意外と儲かっているところは,
実はバス停と宅地の距離が短いところという
説明ができると面白いのですが.
(群馬県内で儲かっているバス路線があるのか
知りませんが)
by kumakuma1103 | 2011-02-09 09:41 | 群馬の地理・温泉

心に残った言葉

「地理を学べば,人生は2倍楽しくなる」

群大地理学会会長が挨拶で紹介された言葉です.まあ地理だけでなく,本気で学んだものがあれば,「地理」の代わりにその言葉を入れられることができると思います.ただ,地理学は,目に見えるすべての事柄が研究対象となること,俯瞰的にみる視点など見方や考え方まで含むことから,日常生活すべてが地理的な発想でみることができる点で他の学問とは異なるとは思います.まあ僕からすれば2倍どころではないのですが.
by kumakuma1103 | 2011-02-06 21:42 | 雑記

速報! 卒論修論発表会

さきほどまで
地理研の卒論修論発表会でした.
この発表会の特徴は,
研究室OBの参加が多いこと.
地理出身でほとんどが教員をされているOB方を前にしての発表なので,
卒論生,修論生も手が抜けません.
そういえば1年生のZ君もきてくれました.



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トップバッターのOさん.上野村のUターン,Iターン者がどのように旧来の住民組織にとけ込んでいくのかについての発表.


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続いてTさん.板倉町の水害に対する住民の防災意識についての発表.



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3番手は,T君.前橋市富士見町の養豚業の現状についての発表.写真は質疑応答の場面.コメント欄で登場のたく氏が質問.



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午前中最後の発表はMさん,ブログのコード名スイカ娘さんの発表.桐生市中心市街地の活性化策についての発表.写真で質問しているのは,昨年大学院を修了したK君.



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午後一番の発表は当ブログでおなじみのW君.碓氷川・烏川流域の河岸段丘の形成史の発表.




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最後の締めは,大学院生のT君.明治初期の温泉行政の成立過程を,史料をもとに丹念に追った発表.




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普段はモザイク処理をしますが今日はいいよね(としましたが,やっぱり名前だけモザイクかけました).みなさまお疲れ様でした.皆さん心のこもったいい発表でした.考えてみたら,第一次産業,第三次産業,地形や過疎問題,防災,温泉など.地理らしい多岐にわたる発表テーマでした.


今から,W君,T君と総社鉱泉へ行き,そのあと打ち上げです.

追記 総社鉱泉は定休日?でやっていませんでした.なので吉岡温泉へ.
by kumakuma1103 | 2011-02-05 15:54 | 授業

さらば 渡航用バック

98年にネパールへはじめて行ったときから
愛用していた渡航用のバックが
ついに縫い目がほどけて穴が空いてしまいました.
で,今日2代目が到着.
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右がいままでのバック.


10年以上使ったメーカーを信頼して
同じソロツーリストのものを.
今度はキャリー付きにし,目立つオレンジ色に.
取っ手が壊れそうな気もしてやや心配です.

ただリュックにもなるし,担ぐ部分を収納してバックにすることもできて,
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親亀子亀のように取り外し小さいリュックも着いています.
ちなみにトランクはそもそも持っていません.
自分で担げる分だけをもっていきます.
野外調査だと道具だけでいっぱいになるので
服はほとんどもっていかないことになります.
by kumakuma1103 | 2011-02-04 22:57 | 雑記