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地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

「中山道と地形」の地図作業の結果

40分ぐらい講義をしたあと、
地図作業をしてもらいました。
河川と水路のパターンの違いは何かという質問では、
「河川は下流に向かって流れが集約していくが、
水路は下流に向かって分岐していく」というのを想定していましたが、
多くの答えは、
「河川沿いには桑畑が広がり、水路沿いには水田が広がる」
というものでした。

「なるほど、それは正しい」というか
私自身気づいていませんでした。
受講生からしたら、その答えを導かせるために
水田と桑畑に色を塗らせたと
都合よく勘違いしてくれていたようです。


でもそうですね。
水量を調節できる水路でこそ稲作を行うことができますね。
逆に河川沿いは堆積作用で周囲が高くなり
若干扇状地なので河川の近くの表層は
礫質なので水田には向きません。
また河川は水量も管理できないことを考えると
繊細な水管理が必要な稲作には向いていません。
なので養蚕が盛んだったころなので、
桑畑が広がっているというわけです。

受講生に学んだ授業でした。
お粗末。
by kumakuma1103 | 2011-04-22 06:02 | 授業