地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

<   2012年 03月 ( 61 )   > この月の画像一覧

ところで,
バスの席のとなりは,
産総研のKさんと,
福山にある公立大学のSさん。

Kさんは,昔知床で地形調査している広大の院生と
たまたま知り合いになったと思い出話。
調査していた彼は,僕の二つ下の後輩。
そういえば,そんな話も聞いたことがあったような
気がしてきました。
ちなみに,このブログの存在もご存じのようでした。


Sさんは,下仁田にも
調査に来られているようで
ちょっとびっくり。
風穴のメカニズムも
研究対象とされているようで,
なぜ風穴から冷風がでるかを
教えてもらいました。
昨年の片品巡検では
風穴に行きました(記事はこちら)。
その時,なぜ冷風がでるのかを説明できなかった
苦い経験?があるので,
もし今度風穴に行くことがあったら
知ったげに説明すると思います。

ちなみにSさんの出身はなんと広島の旧市内
(端的いえば太田川のデルタ付近のこと)。
かなりローカルな話題をしました。
僕も中2まで旧市内にすんでいたので,
もしかしたら同じ高校に通っていた可能性が
高かったと思います。
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-31 21:47 | 雑記
昼はここ。
d0179225_2126148.jpg


飄禄玉 (ひょうろくだま)
というところ。


バスを降りた瞬間から,
ここ昔来たことがあると確信しました。
1997年の日本地理学会の巡検も
この店で昼食でした。
ちょうど学部4年から大学院へ上がるとき,
参加したんだと思います。


あとで,案内のS先生に
このことを伝えると,
実はそのS先生も
当時の巡検の時に
案内人の一人だったとのこと。
その巡検にも来てたんだ!
と驚かれてしまいました。



d0179225_2134178.jpg
d0179225_2134936.jpg



同行のSさんは,
別の大学の学生さん方と
仲良くやっていたようで,
こんなに女性がいるとは思わなかったとのこと。
この巡検では最年少の参加でしょうな。


僕の隣の方は,
人文地理の先生で,
なんでも昨年の地震以来,
もっと自然地理のことを勉強したくなって
参加されたとのこと。
N先生の先輩ということもわかり,
かなり恐縮。
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-31 21:38 | 雑記
学会の最終日にあった巡検に
参加してきました。

2年生のSさんとM君も
参加予定でしたが,
M君は急用でキャンセル。


巡検は
多摩丘陵や相模川沿いの段丘地形の成り立ちを
いくつかのポイントから確認するというもの。

案内の方は,
首都大学東京のS先生と
産総研のUさん。

Uさんのラボに昔
W君と伺ったことがありましたな。

中型バスに乗り込んで早速露頭へ。
まずは多摩丘陵のトップへ。

d0179225_17524337.jpg


丘陵とは何か?
どうやって丘陵ができたのか?
丘陵構成層の上のローム層とは何か?
多摩ローム層中の指標テフラとは何か?
など,基本から徐々に専門的な話へと
段階を踏んで説明がありました。
実習の際こうやって説明すればいいだと
かなり勉強になりました。


地形学や第四紀学が大変なのは,
本や論文で読んで理解することと,
フィールドで実物をみて理解することが
全く異なる内容であるということ。

それを面倒と思うか
面白いと思うかですが。
正しい結論をすすんでいれば,
フィールドから答えがくると思います。
そういう体験を一度でも
味わえれば
フィールドワークは楽しんでやれるんですが。

ここで1時間ぐらい時間をとって
説明をきいたり,
サンプルをとったり。

次に,大正坂というところへ。
d0179225_21121361.jpg

ここでは,首都大学の実習でテフラを取りすぎたために
穴ができていました。
サンプリングするためには,
手を伸ばしてとる必要がありました。
d0179225_21133239.jpg

[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-31 16:09 | 雑記

まいまいず井戸

JR羽村駅すぐのところに
五の神神社があります。

この神社の中に
「まいまいずの井戸」があり,
前から行ってみたいと思っていました。

で,学会の後,
ちょっといってみました。

d0179225_814355.jpg
d0179225_8143533.jpg



でもなんで普通の井戸のように小さい穴だけをほって
井戸をつくらなかったんでしょうか?

この井戸は段丘の上なので,
主に火山灰からなる関東ローム層が1~2m
堆積しています。
ローム層が井戸の水に入るのを嫌がったのかなと思いましたが
このまいまいの深さは4m30cmなので
ロームより深いことになるし,
実際井戸の壁面には礫層がみえます。

d0179225_8175646.jpg



だけど地下水面までは掘り下げていません。
まいまいのそこには普通の井戸があるから。

大きな礫からなる地層では垂直に細い穴を掘るのが
面倒あるいは,すぐに崩壊してしまうからかもしれません。


となると,まいまいの底より下の地層は,
細粒というか普通の井戸がつくれるような
地層になっているはず。


まじめに調べていませんが,
きっとそうなっているはず。

まいまいをつくりはじめてこの地層からなら
普通の井戸で行けそうだと見極めて
まいまいづくりをストップしたのだと思います。

おそらくだれか調べているはずなので
またわかったらブログにのせます。

まいまいの底からの写真。
d0179225_8221370.jpg



しかし笠懸野台地の井戸はどうなっているんだろうか?
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-30 08:18 | 雑記

「武蔵野を歩く」を読む

中途半端な時間に
起きてしまいました。

夕方,学会会場近くの図書館に
立ち寄ってみました。

読んだのは,
「武蔵野を歩く」(海野 弘著)。

この人のものは初めて読んでみましたが
目の付け所が面白いと思いました。

さて,書きたいのは,
仙川周辺を歩いた時の様子を描いたこの箇所。
少し長いですが,下に引用。

「まず東のほうへ入っていくと,小さな丘があり,
その上に,糟嶺神社と明照院がある。
調布七福神の一つで弁財天を祀っている。
明照院には大きな仏足石があったので,
ウォーキング記念に写真を撮った。
 バス通りにでる。このあたりはかなり開けているのに,
びっくりするような屋敷林や竹林が茂っていて,
複雑な地形をなしている。
 おそらく古い地主がまだいるのだろう。
その林の中に,廃墟になった幼稚園が見えた。
 バス通りから西へ入り,
大坂という森の中の坂道を上って行く。」


最後の一文の「大坂」とは,
立川段丘面から武蔵段丘面に上る段丘崖のこと。
となると,最初の文の「小さな丘」とは
立川段丘面上にあることになる。
結論から言えば,古墳。
しかも前方後円墳。
糟嶺神社は円墳,
明照院は方墳の上にあります。

なぜわかるか。
幼少期にこの神社に僕が住んでいたから。

廃墟になった幼稚園とは,
そう僕が通った幼稚園のことに
間違いありません。

近くに武者小路実篤の旧宅が公園として残っています。
この本によると,
実篤は,終の棲家の立地条件として
水があること,
古い土器がでること,
土筆がはいていることを挙げているとのこと。

段丘崖からの湧水,
前方後円墳が近くにある
この地は彼の眼鏡にかなったのだなと
思いました。



おしまい。


今日は夕方
羽村のまいまいず井戸へ行ってきたので
明日にでもアップします。
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-30 03:14 | 雑記

学会にて

今日は日本地理学会にてポスター発表。

僕のポスターの隣がN先生のポスターで,
「その断層線は本当かいの?」と
朝から突っ込まれてしまいました。
まあ叱られ慣れているので。



その後,会場を歩いていたら,
I先生に遭遇。
ネパールの貴重な資料
こちらの記事)を
頂いたのでそのお礼を。
その時に,逆に君にあげたい資料があると
さらに貴重な本を頂きました。
これは絶対手に入りません。
うれしい限りです。



ポスターの前で解説をしていると,
中山道関連の論文で引用した
図を作られた先生がこられて,
少し話をしていただきました。
中山道の話は面白いといっていただきました。
あまりメインの仕事にはできない
事情があるんですが。



その後,F先生もこられて,
しっかりやるように激励を頂きました。
先生との南極展の展示パネル作りは
一生の思い出です。
当時の様子はこちら
ブータンとの付き合いは
ずっと続けるようにとのこと。





今テレビでユーミンが
ベルベットイースターをうたっていますな。
確かに教会音楽なんですな。


明日も学会へ。
満Qさんの発表は聞かねば。
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-28 22:36 | 雑記

読書感想文

今から書くことは全くの私論です。

この間ブータンに行くときに
持って行った本は4冊
あんぽん孫正義伝 佐野 眞一
小説 琉球処分(上下)大城立裕
シュガータイム 小川洋子

チョイスの理由は,
好きな著者である佐野真一のものは
間違いないとふみ,
琉球処分は長編なので
いい時間つぶしになる。
シュガータイムは息抜きで。

行きのフライトで
あんぽんと琉球処分(上)の3/4ぐらい。

帰りで 琉球処分の上下を読み終えました。
シュガータイムは小一時間ぐらい。

ちなみに
「ミーナの行進」のインパクトが
大きかっただけに
シュガータイムはちょっと物足りず。

「あんぽん」は期待を裏切らない面白さ。
よく調べたなぁと思います。
ただ,母親にはインタビューできなかったのは
いろいろあったんだろうなと思います。


さて,本題は,「琉球処分」。
明治初期に琉球藩から沖縄県に変わった時期のことを
フィクションとしてまとめています。
ただ,小説のベースは史実に基づいているので,
僕は,よりリアリティやディテールを表現するために
あえてフィクションとしたと感じました。

細かい情景描写は忘れましたが,
端的に言うと,
琉球藩の支配階級であった士族層が,
明治政府の武力を背景とした圧力によって,
支配権を失っていく過程を描写しています。

著者は士族を中心にストーリーが進んでいくので,
最後は権力が失われている様子が
克明に描かれています。

だけど,農民などの民衆は,
明治政府は税金の軽減を示したのに,
士族層が従前と同じ課税をしたために,
士族層が一時的に中間搾取して
裕福になったことを
むしろ恨んでいる節があります。

民衆は,士族だろうが明治政府だろうが,
生活が楽になる方につくのだと思います。
(その後,明治政府はかなりきつく民衆に接しますが)


で,これをフライトの往復で読んだわけです。
あれ,この琉球って彼の国とよく似ていないかと
思い始めたのです。


近世から強制的に近代化の波にもまれた琉球と,
近世からなかば強制的に
現代の波にのまれつつある彼の国。


トンサゾンでみた副知事がつけていた
儀礼的な剣が
封建的な近世をものすごく感じさせました。


で,清国と明治政府に挟まれた琉球と,
大国に挟まれた彼の国。
どちらもまともな武力を持たないところも
まあなんとなく。



さて,話は飛ぶようで飛びませんが,
彼の国といえば国民総幸福量(GNH)。
日本人はGNHときけば,
幸せと実感できる生活ができていていいねぐらいな
のほほんとした印象にしか思っていませんけど。

「自分の生活に満足している」
を言い換えると,
「この政治体制を支持している」だと思いますし,
これが実は真の意味だと思うのです。

もしGNHが低くなれば,どうなるか?
僕は結構深刻な問題を引き起こすと思っています。

なぜなら歴史がそれを示しているから。
GNHが彼の国で提唱されたのは1972年。

隣国シッキムが1973-1975年にかけて
インドに併合され,
シッキム州となりました。
その経緯はここでは書きませんが,
民衆と支配者層の意識の乖離が大きな理由です。

GNHの提唱とシッキム併合の時期が
一緒なのは偶然ではないと思います。
民衆の心が離れることは,
国として成り立たなくなることであると,
彼の国の政府は深刻に憂慮していたはず。


僕は,この高いGNHであることを,
彼の国は死守すると思います。
シビアな問題だと思うからです。
体制の変革で一番影響をうけるのは
支配者側だから。


琉球処分を読んでいくうちに,
彼の国の行く末を
心配しながら読んでしまいました。


繰り返しますが
僕の勝手な意見ですので,
鵜呑みにしないように。
(かなりぼかして書いていますが)
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-27 20:01 | 雑記

印刷も終わりました

学内のA0プリンターをお借りして
ようやく刷り上がりました
ファイルサイズが150Mあるので
開けるのも,印刷するのも一苦労です.

d0179225_11414346.jpg



疲れ果てたので,
有給休暇をとって早退します.
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-27 11:42 | 雑記

終わったことにする

一応ポスター作りました.
文章はかなりいい加減ですが
図でわかるでしょう.
スペースがあったので
うれしげに新聞ものせておきました.

明日最終確認して印刷して終わり.
早く太田仕事を済ませねば.
d0179225_2202410.jpg


ポスター右上が寂しいなと思い,
下の写真を入れることにしました.
d0179225_2275466.jpg


それとも,ゾンで寝そべる猫にするか.

帰りますわ.
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-26 22:01 | 雑記

おわりまへん

いつものごとく,
発表準備が終わりません.
欲を出して先日行った調査の結果も
含めて発表しようとしたのが
失敗だったかもしれません.
まあ仕方ありません.

さきほど近くの前橋温泉で
一風呂浴びて
心機一転.
あそこは歩けるような深い浴槽があって
なかなか良いです.

ところで前橋温泉は入ると
アイディアが浮かんできます.
中山道や世界遺産を地形からみたら
面白いなと
気づいたのも,
この温泉に入浴中でした.

で,今回のアイディアは
ブータンはとりあえずペンディングで
やはりもともとの仕事を優先させようということ.

これも一つのアイディアかも
しれません.
[PR]
by kumakuma1103 | 2012-03-26 19:03 | 雑記