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地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

「新編 碓氷峠と坂本宿」を読む

今日は太田仕事を一日中。
なかなか終わりません。

ところで,夕方高崎市立図書館へ。
前にも借りたことがある
「新編 碓氷峠と坂本宿」(森田与四郎著)
をめくっていると
何やら一里塚についていろいろ書いている。

中山道の一里塚
松井田町新堀 32里目
高墓東の入口。俗称で旭塚。(臼井神社上) 33里目
坂本下宿東入口 34里目の塚。跡形もなし
坂本碓氷山中の堀切東 35里目の塚

となっています。

まず,高墓東の入り口は
現在伝えられている中山道から
外れるので,
前の記事で書いた初期中山道を
踏まえたものだといえます。
(なので僕が最初かもと書いた文章は
取り消しですな)

が,この33里目と34里目ですけど,
あまりにも距離が短すぎる。2キロちょっと。
で,著者は
「これは山道の場合は歩行半時(一時間)で一里の
現実的な法を用いたものと推定する」(p64)と
かなり思い切ったことを書いています。

本当でしょうか?

にわかに信じられません。


新堀と堀切間は直線でだいたい8km弱。
坂本宿を経由せず,
霧積川左岸を通れば
この間に一つだけ一里塚を置けば
良いことになります。

でも,この本では
二つも置いている。
また,34里目の坂本下宿東入口に
あったとする根拠が述べられていない。


ちょっと困りましたというか
気にしないでおこうと思います。
by kumakuma1103 | 2012-05-02 22:19 | 街道・用水と地形