箱田中周辺の土地利用変化2
2010年 10月 22日
続けて現地での様子.
実は結構面白い話がきけたり,
地理屋には見所満載でした.
調子に乗ってきたので
地図も作ってみました.
T君が気づいた面白い構図(地点1).
左下のマンホールの拡大写真はこちら.
ちょうど高崎市の道路の標識と
前橋市のマンホールの間が
市の境界.
写真右側が前橋市,左側が高崎市(地点1).
宅地化の最前線(地点1付近).
大工さんに聞くと,やはり前橋市とのこと.
高崎市新保田中町へ入ると一変して,
近郊農村風景.
養蚕をしていた家屋と,
敷地の北と東側には屋敷林(地点2).
果樹の記号は梅林.
高崎の新保田中町にある神社の位置が
昭和38年の地形図では染谷川の右岸(集落内)にあったのに,
後の時代の地形図では左岸になっていました.
現在の神社(地点3).
集落側に神社の痕跡がないかといくと,道祖神やらありました.
物色するあやしげなT君.
犬の散歩をしていたおばあさんに
神社の移転の話をきくと,
我が意を得たりと,
犬を家に戻してから立ち話.
実は,染谷川の河川工事の際,
対岸に移したとのこと.
元々神社は今の染谷川の中にあったそう.
(地図に透明の青でだいたいの昔の河道位置をいれました)
あと,屈曲していた河川を滑らかにしたことを伺いました.
この染谷川,不思議な形をしています.
それは,集落の北側で二度ほど直角に
曲がっていることです.
米軍の写真が手元にないので
微地形がどうなのかわかりませんが,
なんとなく人為的なにおいがします.
川の形が変だねという話と,
上流側の屈曲の所は攻撃斜面が集落側に
あたっているね(地図の星マーク)と
歩きながらT君と話をしていました.
そのおばあさんが
染谷川が平成9年に氾濫した話をしてくれました.
その氾濫した箇所がまさに,
さっきT君と話していた場所でした.
改修工事をした結果,
家の前に盛り土ができてしまい,
水が排水せず困った話を身振りで教えてくれました.
そのときの様子.
手の位置まで水が溜まったそうです.
おばあさんの後が水をためた盛り土.
河川改修中に遺跡がでたそうです.
再び前橋側へ戻ると,
また犬の散歩をしている女性の方と立ち話.
実は,箱田中の所も含めて,
この宅地開発をしている場所は前橋市ですが,
土地の所有者は
みな高崎市の新保田中町の方とのこと.
箱田中の南側は平成に入って開発が行われたのですが,
土地区画整理事業をとりまとめたのはなんとJA高崎.
(なので,新しい地形図でも道路のみ表記されています.地点4)
ここからは推測ですが,
箱田中北側の先行して開発された住宅地が,
スプロール化したやや住みにくい土地区画であることを他山の石として,
地権者をまとめて,整然とした開発をしたのではないかと思います.
I君がみつけたその証拠.
賃貸アパートの看板です.
あとは公園内にあった開発を記念した石碑の裏.
で,箱田中に戻ってきました.
箱田中脇にある町名入りの地図板.
明らかに地理的センスのない方がつくったもの.
南北が逆です.下が北とは最悪.
はじめみたとき,混乱してしまいました.
まあ宅地や町が入り組んでいる様子がよくわかります.
箱田中の北側にあった石碑(地点5). 前橋と高崎を結ぶ古道とのこと.
宅地の中に存在する近郊農村だった頃の面影.
いまとなっては異空間です.
スプロール化した住宅地(地点6).
前橋市の宅地造成地の地権者が
高崎在住の方だったことや,
JA高崎がかんでいるというのは
意外な展開で面白い話でした.
ちなみに箱田中は,この地形図の時には
北西角がとれた,街道に沿った外周でしたが,
現在ではきれいな長方形になっています.
まあ文化遺産をなくしたという言い方もできますけど.
結局時間オーバーの4時半ぐらいまで
歩いていました.
地図作業しなければ,
以上の結果は全く得られなかったと思います.
地図で予習して現地を歩けば
結構面白いなあと実感した時間でした.
実は結構面白い話がきけたり,
地理屋には見所満載でした.
調子に乗ってきたので
地図も作ってみました.
T君が気づいた面白い構図(地点1).
左下のマンホールの拡大写真はこちら.
ちょうど高崎市の道路の標識と
前橋市のマンホールの間が
市の境界.
写真右側が前橋市,左側が高崎市(地点1).
宅地化の最前線(地点1付近).
大工さんに聞くと,やはり前橋市とのこと.
高崎市新保田中町へ入ると一変して,
近郊農村風景.
養蚕をしていた家屋と,
敷地の北と東側には屋敷林(地点2).
果樹の記号は梅林.
高崎の新保田中町にある神社の位置が
昭和38年の地形図では染谷川の右岸(集落内)にあったのに,
後の時代の地形図では左岸になっていました.
現在の神社(地点3).
集落側に神社の痕跡がないかといくと,道祖神やらありました.
物色するあやしげなT君.
犬の散歩をしていたおばあさんに
神社の移転の話をきくと,
我が意を得たりと,
犬を家に戻してから立ち話.
実は,染谷川の河川工事の際,
対岸に移したとのこと.
元々神社は今の染谷川の中にあったそう.
(地図に透明の青でだいたいの昔の河道位置をいれました)
あと,屈曲していた河川を滑らかにしたことを伺いました.
この染谷川,不思議な形をしています.
それは,集落の北側で二度ほど直角に
曲がっていることです.
米軍の写真が手元にないので
微地形がどうなのかわかりませんが,
なんとなく人為的なにおいがします.
川の形が変だねという話と,
上流側の屈曲の所は攻撃斜面が集落側に
あたっているね(地図の星マーク)と
歩きながらT君と話をしていました.
そのおばあさんが
染谷川が平成9年に氾濫した話をしてくれました.
その氾濫した箇所がまさに,
さっきT君と話していた場所でした.
改修工事をした結果,
家の前に盛り土ができてしまい,
水が排水せず困った話を身振りで教えてくれました.
そのときの様子.
手の位置まで水が溜まったそうです.
おばあさんの後が水をためた盛り土.
河川改修中に遺跡がでたそうです.
再び前橋側へ戻ると,
また犬の散歩をしている女性の方と立ち話.
実は,箱田中の所も含めて,
この宅地開発をしている場所は前橋市ですが,
土地の所有者は
みな高崎市の新保田中町の方とのこと.
箱田中の南側は平成に入って開発が行われたのですが,
土地区画整理事業をとりまとめたのはなんとJA高崎.
(なので,新しい地形図でも道路のみ表記されています.地点4)
ここからは推測ですが,
箱田中北側の先行して開発された住宅地が,
スプロール化したやや住みにくい土地区画であることを他山の石として,
地権者をまとめて,整然とした開発をしたのではないかと思います.
I君がみつけたその証拠.
賃貸アパートの看板です.
あとは公園内にあった開発を記念した石碑の裏.
で,箱田中に戻ってきました.
箱田中脇にある町名入りの地図板.
明らかに地理的センスのない方がつくったもの.
南北が逆です.下が北とは最悪.
はじめみたとき,混乱してしまいました.
まあ宅地や町が入り組んでいる様子がよくわかります.
箱田中の北側にあった石碑(地点5).
宅地の中に存在する近郊農村だった頃の面影.
いまとなっては異空間です.
スプロール化した住宅地(地点6).
前橋市の宅地造成地の地権者が
高崎在住の方だったことや,
JA高崎がかんでいるというのは
意外な展開で面白い話でした.
ちなみに箱田中は,この地形図の時には
北西角がとれた,街道に沿った外周でしたが,
現在ではきれいな長方形になっています.
まあ文化遺産をなくしたという言い方もできますけど.
結局時間オーバーの4時半ぐらいまで
歩いていました.
地図作業しなければ,
以上の結果は全く得られなかったと思います.
地図で予習して現地を歩けば
結構面白いなあと実感した時間でした.
by kumakuma1103
| 2010-10-22 23:22
| 授業