人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地形学の視線で見たこと,感じたこと


by kumakuma1103

論文公開

久しぶりにブータン以外の内容です。
先日論文が公開になったのでお知らせします。
日本地理学会からでている
E-journal GEOという電子ジャーナルに掲載されました。

論文タイトルは「平野地域における歴史的街道沿いの地形条件
―関東平野の中山道を事例に― 」
中山道のルートがどのような地形を通っているのか?
それには規則性があるのか?
あるならどのような規則性なのか?
という素朴な疑問を単純な方法で調べてみたものです。

そもそも、広大博物館の企画展準備のため、
中山道の宿場板橋宿の近くにあった
極地研(当時)へいったことが、
この研究のきっかけだと思います。
極地研が立地している場所が、
石神井川が不忍池へ流れていた頃の旧河床の上にあると知ったのも、
中山道の地形を調べてからです。
同行してもらったF先生と食堂で、
なぜ石神井川に段丘があるのかを尋ねた記憶があります。
(その時、F先生が牛モツ定食を食べられていたのも
記憶に残っています)
極地研の帰りがけ、板橋が中山道の宿場であることも
はじめて知りました。

今、極地研は立川に移ってしまったので、
もし立川にいっていたら、
中山道のことは気付かなかったかもしれません。

人生何がきっかけで変わるかわからないものです。
by kumakuma1103 | 2010-08-24 23:51 | 街道・用水と地形